20180917_02

絵描きとして仕事をしてきたが分野は漫画。

商業雑誌掲載、というと聞こえはいいが同人誌の拡がりもあってさしたるインセンティブにもならない現代において、云わばムダな技術とも取れる漫画の制作スキル、漫画的表現スキル。

ざっくり言えば潰しの利かないスキル。


何故かって個人経営のオリジナル商品を扱う会社の社長なわけで、それも社長としてのあれやこれやを慮ることなく自転車操業で作品を創る事が多いから。


なので効率化重視で作品を制作していくことで出玉を増やすか、商品価値、つまりは人気を上げないとゴミを創ってるとさえ言われかねない。


もちろんそのどちらかでも達成出来たなら夢の印税生活は可能なのだ。

そこを目指すからこそやっている人も少なからずいる。

規模はさておき可能なのだ。

可能なのだが、それが本旨なのかどうなのかはまた人によるわけで。。。


結果として辿り着く先にあるのは永年の独立稼業が基本になっている、という通念が前提にある。

経験に裏打ちされればそれだけ異業種でも活躍するキャパシティを保有することになるのだが、如何せん異業種として求められるのは大抵が制作スキル。


漫画はあくまで1ジャンルなので、そこに特化することでこなせる仕事は限られるため潰しが利かない、という見方が出てくる。

しかも描けるジャンルが偏りがちになる。

これは若いうちから漫画家になるという社会経験の不足に由るところが大きいと感じているが、違う描写に注力することが得意ジャンルの研鑽を妨害するかもしれない、という恐怖感にもなっているところがある。


体感というよりは、印象だが。

描けるけれど公表しない、描ける水準が上がるまで技術としては提示しない、とか。。。





次が続く。。。